
wostok
@_wostok_
2025年10月5日

アフリカの日々/やし酒飲み
イサク・ディネセン,
エイモス・チュツオーラ,
土屋哲,
横山貞子
読んでる
『やし酒飲み』を読了。
死が近すぎて、むしろ死こそが生き生きとしている!たとえばボルヘスの作品って、死と生がないまぜになって仄暗く少しカビの匂いがする、夢か現かわからない感じがする。でもチュツオーラの『やし酒飲み』は、むしろ死の方が強さを持って蠢いていて、それゆえにすべてが現である。緑豊かな草花が繁茂した土地のうえを、死と生が、人と人ならざるものが手を取り合って踊っている。これを読むことができるのは幸福である。しかしまた、読むことでしかこれを味わえないというのは不幸である。

