
はな
@hana-hitsuji05
2025年10月6日

私のからだは私のもの
平井美津子
まだ読んでる
図書館本
図書館で借りた
文体はとても柔らかいのに切れ味は鋭く知的な印象で、最初はグイグイと読める予感がした。
章を追うごとにあまりの深刻な事実と、自分がこれまで低関心だったり深く追求することの出来なかった胸のざわつく事件などが時代と併せて書かれており、その頃の自分のことも思い出すなどする。
1人の少女、1人の女性の心の中に抱えておけるものではない。
でもいつか死ぬまでそれを秘めて生きるしかなかった多くの語られていない人生が山のようにある。
植民地主義、本当に…そして沖縄の苦しみを自分がこんなに知らずに生きてきたことに対して本当に言葉が出てこない。
知れば知るほどここまで全てが繋がっているとは驚愕。無知な自分に対しても驚愕。
この本が出版されて良かったと心から思う。
語られる人の痛みの数ミリを感じるだけでも、読み進めるたびに顔が歪む。
でも知らないといけないことだったと思う。









