私のからだは私のもの

11件の記録
- はな@hana-hitsuji052025年10月9日読み終わった図書館本図書館で借りた著者の言葉がなぜこんなにも自分の心の近くに迫ってくるのか、最後の最後で理由がわかった。 ここに書かれた全ての事件や隠蔽、暴力の数々、それらに対して女性たちの起こした行動はひとつ残らず自分の人生と共に社会で起きていたことで、私たちはみんな当事者だと思う。 自分の経験をやっとの思いで言葉にする時、相手の反応でどんな経験を「してこなかったのか」がわかる瞬間すぐに沈黙して隠してしまうだろう。 逆に自分もそんな反応を誰かに無意識のうちにしていることがあったのかもしれないと怖くなる。知らないこと、無頓着に生きることが大罪に思える。 私はこの本に記された声を上げることの出来なかった多くの女性や子どもたちに特に連帯する。そして著者とその周囲の協力者、理解者に敬意を感じている。 どんなことであろうとも、あったことをなかったことにだけは、それだけは出来ない。みんなや誰かの傷が自分の存在如きで癒せるはずもないが、私はそれを知ってるし、あなたに起きたことを知ったし、なかったことには絶対にしないと決意する気持ち。 一人ひとりに伝えるすべはないけれど、彼女たちを案ずる瞬間が日常にある。 そしてこの社会構造をどうやって変えていけるのかをずっと考えてる。 改めてこの本が本になって良かった。 図書館で借りたけど、支持を表明するために購入する。そして著者に手紙を書こう。
- はな@hana-hitsuji052025年10月6日まだ読んでる図書館本図書館で借りた文体はとても柔らかいのに切れ味は鋭く知的な印象で、最初はグイグイと読める予感がした。 章を追うごとにあまりの深刻な事実と、自分がこれまで低関心だったり深く追求することの出来なかった胸のざわつく事件などが時代と併せて書かれており、その頃の自分のことも思い出すなどする。 1人の少女、1人の女性の心の中に抱えておけるものではない。 でもいつか死ぬまでそれを秘めて生きるしかなかった多くの語られていない人生が山のようにある。 植民地主義、本当に…そして沖縄の苦しみを自分がこんなに知らずに生きてきたことに対して本当に言葉が出てこない。 知れば知るほどここまで全てが繋がっているとは驚愕。無知な自分に対しても驚愕。 この本が出版されて良かったと心から思う。 語られる人の痛みの数ミリを感じるだけでも、読み進めるたびに顔が歪む。 でも知らないといけないことだったと思う。