はるのひ "深く、しっかり息をして 川上..." 2025年10月6日

深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
2021年の最後まで読み終わってしまった。残すは次の2022年の3編とあとがきだけ。あっという間に読めてしまう分量だけど、最後までもったいぶって読了はもう少し先に取っておく。 「木っ端微塵を求むる心」で書かれていた、 "生きるというのは、物とともにあること" "人は物を残さずに去ることができない" というくだりは最近私もぼんやりと考えていること。さすがに終活的なことを意識するにはだいぶ早いけれど、誰しもいつ亡くなるか分からない、というのは真理なわけで…これ以上物を増やさないほうがいいんだろうなと何となく頭の片隅で思いつつも、やはりあれこれ買ってしまう。 それと川上さんが日記はもうつけていないと書かれていて(ときどきつけているそうだけど)、私も今年に入って3年日記(今年で3年目)をつけるのをぱたりとやめてしまったので、やはり書かなくなるものなのだなと思ったり。 でも最近ひょんな会話から母が日記をつけていることを知り、年齢を重ねたらやはりまたつけたくなるのかもしれない。 もし突然自分がこの世からいなくなってしまったとして、恋人や家族が私の日記を見つけたら、きっと中身を読まれてしまうんだろうな…読まれたくないなぁと思う。近しい人に読まれて困るようなことは書いていないけれど、そこに書いてある断片的な言葉には自分にしか本来の意図が伝わらないことも多分に含まれているし。 日記の冒頭に「読まずに処分してね」とメモを挟んでおくべきかもしれないと結構本気で思う。
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