
ロッタ
@rotta_yomu
2025年10月1日

サラバ!(中)
西加奈子
読み終わった
ぐわーーっと物語が動きだす。
もっといろんなことを吸収して、考えて、言葉にできるようになれたら、いや、なる(願い)。
西加奈子が伝えたいものがあまりにも大きくてまぶしい。
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ᝰ✍🏻以下感想を箇条書き
「今俺がおる世界以外にも、世界があるって思える」
→わたしの場合、だから本を読んでいる部分がある、、、
須久くんに憧れる
誰のことも平等に見ることができる
自分の意思をもっている
虚勢などいらない
周囲に流されない
「うちに来る人たちが、信じられるものなら、何でもな、良かったんや」
→なにかを信じることは人が生きぬくためにとても必要なんだとあらためて
矢田のおばちゃんの懐はどこまでも深い
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◯「愛されない」と思うことを、「足りない」と飢えていることを、姉が自分のせいにすることはないように」
すごい文章!!!
愛されないのは、足りないのは、自分のせいなんだと責めてしまうけど、それはわたしのせいではないんだと、そう思えるだけで世界は違うものになる。それを人のためにできるなんてそんな考え方があるなんてわたしは知らなかった。
◯「あらゆる人の、たくさんの苦しみ。決して解決できないものもあったし、どうしても納得出来ない残酷な出来事もあった。きっとそういう人たちのために、信仰はあるのだろう。自分たち人間では、手に負えないこと。自分たちのせいにしていては、生きてゆけないこと。それを一身に背負う存在として、信仰は、そして宗教はあるのだろう」
日本は(主語が大きすぎる?)カルト宗教のせいでどうしても宗教は怪しいもの、近づきたくないもの、愚かな人間の危険な思想、という先入観が強いけれど、信仰の存在にはこういう一面があるということは忘れないようにしたい。
◯「自分で、自分の信じるものを見つけなあかん」
わたしはわたしを信じていないし、わたしが信じるものを信じていないし、そもそもそも何を信じているかもわからない。まずはそこからなのかもしれない。


