サラバ!(中)

26件の記録
- おでんち@odenchi2025年10月8日読み終わった両親の離婚、エジプトからの帰国というイベントから始まる歩くんの、主に学生時代が描かれている中巻 離婚して離れてもなお家族を養い続けるお父さんにぶら下がる、相変わらずクセツヨな家族たち 祖母、親戚、近所のおばちゃん等女性が多い中できっと耳年増みたいになっちゃったんだろうなぁ変に達観してるつもりの歩くんは男子校に通い、ヤコブに代わる親友と呼べる須玖くんと出逢い、映画や音楽などのカルチャーにとても影響を受けていくところはものすごく青春な感じがしてうらやましいほどだ しかし度々語られる自意識過剰? 自分の容姿に並々ならぬ自信を持っているところやクセツヨ家族の中で当り障りなく過ごすために手に入れた処世術で世の中うまく渡ってる感じが癇に障るというか気になっちゃう 大阪→東京と場所を変え、学生からライターとなる大人になるまでの歩くんとその家族の激動の歴史を怒涛のように浴びせれた感 なんていうか、例えば「国宝」のように何かを成した人の人生ならば興味も湧こうものだが、ちょっと変な家族のもとに生まれた帰国子女の男の子の人生を延々と語られてもなぁって思うけど、結構気になるもんで、読む手が止まらんのですよ この中巻で判明するサトラコヲモンサマの正体には…笑 あと巻貝の存在感www 下巻も楽しみです!
- ロッタ@rotta_yomu2025年10月1日読み終わったぐわーーっと物語が動きだす。 もっといろんなことを吸収して、考えて、言葉にできるようになれたら、いや、なる(願い)。 西加奈子が伝えたいものがあまりにも大きくてまぶしい。 ---- ᝰ✍🏻以下感想を箇条書き 「今俺がおる世界以外にも、世界があるって思える」 →わたしの場合、だから本を読んでいる部分がある、、、 須久くんに憧れる 誰のことも平等に見ることができる 自分の意思をもっている 虚勢などいらない 周囲に流されない 「うちに来る人たちが、信じられるものなら、何でもな、良かったんや」 →なにかを信じることは人が生きぬくためにとても必要なんだとあらためて 矢田のおばちゃんの懐はどこまでも深い ---- ◯「愛されない」と思うことを、「足りない」と飢えていることを、姉が自分のせいにすることはないように」 すごい文章!!! 愛されないのは、足りないのは、自分のせいなんだと責めてしまうけど、それはわたしのせいではないんだと、そう思えるだけで世界は違うものになる。それを人のためにできるなんてそんな考え方があるなんてわたしは知らなかった。 ◯「あらゆる人の、たくさんの苦しみ。決して解決できないものもあったし、どうしても納得出来ない残酷な出来事もあった。きっとそういう人たちのために、信仰はあるのだろう。自分たち人間では、手に負えないこと。自分たちのせいにしていては、生きてゆけないこと。それを一身に背負う存在として、信仰は、そして宗教はあるのだろう」 日本は(主語が大きすぎる?)カルト宗教のせいでどうしても宗教は怪しいもの、近づきたくないもの、愚かな人間の危険な思想、という先入観が強いけれど、信仰の存在にはこういう一面があるということは忘れないようにしたい。 ◯「自分で、自分の信じるものを見つけなあかん」 わたしはわたしを信じていないし、わたしが信じるものを信じていないし、そもそもそも何を信じているかもわからない。まずはそこからなのかもしれない。
- anko@books_anko2025年5月9日読み終わった変わった家族の中で育った歩。日本に帰国し、少年時代を過ごす。別れも辛いことも経験し、成長していきます。家族とはなんだろう。下巻が楽しみです。
- 夏しい子@natusiiko2025年4月6日かつて読んだ歩は貴子を毛嫌いしていたが私には読みながら愛しくてたまらなかった。 中巻では、そんな貴子の波乱の時代になる。 歩が主人公ではあるが歩を通じて貴子の苦しみ、葛藤、成長が垣間見える。そこが読んでいて心にグッとくる。 須久のイメージは又吉さんだなと思ったが、後から調べてみたらどうやらモデルだったよう。 鴻上は何故かにゃんこスターのアンゴラ村長のイメージで読んでいた。
- 西村創一朗@souta69542025年3月7日読み終わった読了。エジプトに別れを告げた上巻から一転、日本での暮らし(思春期〜青年期)を描いた中巻。浮いた話から完全に距離を置いていた小学生時代とは打って変わって、ある意味健全な青春時代を過ごす主人公にホッとしつつ、阪神大震災や地下鉄サリン事件という日本を揺るがした大きな出来事に少なからぬ影響を受け、翻弄される様に心を揺さぶられる。いよいよ次は下巻。どんな結末を迎えるのか。心して臨もう。