オイラくん
@oira-kun
2025年10月6日

PRIZE-プライズー
村山由佳
直木賞をどうしても獲りたい女性人気作家の承認欲求と矜持、そこに関わる編集者たちのお話。
パワハラ気質のある性格は良いとは言いがたい天羽カインを主人公に据えて、なかなか共感しにくい部分はあれども面白い話でした。共感がなくても面白い作品にいくらでも仕上げられるんだな。
編集者の千紘ちゃんの、「テセウスは歌う」という作品を作り上げていく過程で関係性が密になっていき、神=作者のことばを身におろす巫女のような感覚になっていく危うい姿は本当にヒリヒリする。



