gidataro
@gidataro
2025年10月9日

傲慢と善良
辻村深月
読み終わった
中高の友人と自分の妹の姿を重ねた。
登場人物みんなああ〜いるいる、わかるわかると頷きながら読んでしまう人ばかりだった。
辻村さんは、「本人に悪意がないのになんか嫌な感じがする部分」を言語化するのが巧みすぎて、しかもその背景の心理描写の掘り下げ方がものすごく真理をついていて、自分の中にもあるそういう部分を指摘されているようで、読んでいてチクチク針を刺されているような気分になる。
長編だけど、猛烈に引き込まれて、あっという間に読み終わってしまった。個人的には花垣勉さんのようなタイプの人を応援したいし、すごく愛おしいキャラだった。
