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2025年10月6日

夜になるまえに―ある亡命者の回想
レイナルド・アレナス,
Reinaldo Arenas,
安藤哲行
わたしがノーベル文学賞と聞いて思い出すのはアレナスのこの発言。
「今世紀の最もよく知られた知的不正の例の一つがホルへ・ルイス・ボルヘスであり、単に政治的姿勢のせいでボルヘスは組織的にノーベル文学賞を阻止されたのだ。ボルヘスは今世紀の最も重要なラテンアメリカ作家の一人である。たぶんいちばん重要な作家である。だが、ノーベル賞はフォークナの模倣、カストロの個人的な友人、生まれながらの日和見主義者であるガブリエル・ガルシア゠マルケスに与えられた。その作品はいくつか美点がないわけではないが、安物の人民主義が浸透しており、忘却の内に死んだり軽視されたりしてきた偉大な作家たちの高みには達していない。」


