
カワバンガ
@tapo1127
2025年10月6日

ザ・ロイヤルファミリー
早見和真
読み終わった
競馬の熱きストーリーを馬主の視点で20年駆け巡る。第一部はワンマン社長とどんどんのめり込んでいくそのマネージャーのもう一歩届かないサクセスストーリーで競馬シーン含めて楽しめた。
全編通して擬似的な「父と息子」の関係性みたいのが張り巡らされている。馬の血統含めて母親みたいな存在が極力消されているのはそれを強調するために意図的になのだろうか?
その次世代の第二部はなんかデスノートの後半みたいな感じで何故か熱量が保てなかった。みんなそこそこ成功してるし、もうGⅠ制覇のために無駄な障壁みたいなのが取っ払われるちょっとご都合主義的な展開なんですよね(まあエンタメ小説ってそういうもんだが)
けど最後の1ページの演出はアッパレで、読後感は心地良い。
「みどりのマキバオー」という激アツ作品を知っている故か、全然違うんだけど競馬作品という意味ではもうちょいな感覚。恐らく登場人物に心から感情輸入できるようなキャラクター性が無いのが原因なんでしょうね。(やっぱ一部の社長こそが人間過ぎて良かった)