
断片
@tundoku1219
2025年10月7日

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町
中島らも
読み終わった
2025.10.7 読了
「ただ、こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。」
「僕は何だか胸が悪くなっていた。いったい何なんだ、と思った。世界は腐っている、とも思った。その腐臭は明らかに自分の胸元からも匂っていた。爆発してみんなぶっ壊れればいいんだ、世界も自分も。」
「「人の命は地球より重い」とよく言うけれど、そんなものは嘘っぱちだ。地球の方がやはり重い。ただ、その人、およびその人を愛する人にとってみれば、地球なんてオレンジ一個よりも軽いのかもしれない。」
