
まっつ
@mattus_123
2025年10月7日

ツバキ文具店
小川糸
読み終わった
借りてきた
先代の死をきっかけに家業の文具店と代書屋を引き継いだ主人公。代書屋の依頼をこなしながら、かつて分かりあう事ができなかった先代への複雑な思いを少しずつ、少しずつ解いていくようすに勇気をもらった。許しきれない部分を抱えたままでもいいと言われたようで、肩の荷が降りたような気がする。
ご近所さんとゆる〜く繋がりながら、きちんと季節を楽しんでる描写も最高だったなあ。
八幡様と鎌倉宮は両方参拝しておくといった、鎌倉という土地に生まれ育って、実際に生活を営む人ならではのこだわりが見えたのも面白かった。こういう細かな描写のおかげで登場人物がリアルな質感を持つので、本を一旦閉じるたびに「早くみんなに会いたい」という気持ちになって幸せだったな。