ツバキ文具店

75件の記録
- 八芽@984_kn82025年4月10日読み終わった勢いあまって2周連続で読んでしまった。 代筆屋の矜持を徐々に自覚していくポッポの成長と変化を見守る感覚。 全体的にゆるい雰囲気、平和な感じで展開されるストーリーだが、きめ細かい情緒や場面の表現が非常に巧み。 時間があれば何度でも読み返せる。
- 宮子@miyako2025年4月5日読み終わった🕊️読了。鎌倉で文具店を営む代書屋の雨宮鳩子。お悔み状、離婚報告、バースデーカード、天国からの手紙———。今日も依頼人の想いを紙へと書き起こしていく。巡りゆく季節の中で、仲違いしたまま亡くなった先代である祖母からの想いにも気がついていく。 実際のところと異なる部分もあるだろうが、今回も自分の知らない職業を垣間見ることができて面白かった。ご祝儀袋や賞状を代筆するくらいのイメージだったので、手紙の内容まで考えている場面が多く驚いた。書き上げた文面が載っているのでわかりやすいし、手紙によって字の雰囲気も様々で面白い。一番好きなのは借金の謝絶状(依頼人である男爵の話し方は正直苦手だけど……)。 情景描写に長けており、鎌倉は紫陽花寺へ一度行った程度にもかかわらず場面場面を豊かに想像することができて楽しかった。度々出てくるお湯を沸かしお茶を淹れる鳩子の描写がとても好き。 お仕事本というより代書を通して鳩子が先代への確執を解いていくお話だとわかってはいるが、最後に恋愛描写が出てきてうーーんとなってしまった。働きながら己のみで生きる女性はだめなのかなぁ。力強くてものんびりしていても。まぁ世の大多数の女性は恋愛したいものか。※三作目の『椿ノ恋文』は鳩子の結婚後のお話らしい 『ツバキ文具店』は続編の『キラキラ共和国』と合わせてかなり前に購入していたのだが、読んでいるときにページの間から二◯二三年選挙の投票済証が出てきて、なんとなく過去の自分からの手紙のようでふふっとなった。
- 私は、にわとり@kokee---2025年3月21日読み終わった仮に、346ページのうち345ページが好みじゃなかったとしても、1ページのたった1小節が刺さったのなら、それは素敵な出会いだった。と、思える。
- 猫@mao10122025年3月7日かつて読んだ日本語の奥ゆかしさと美しさを改めて感じることが出来た一冊。 その人への感情や、想いによって紙質や文字、質感を変えて代筆をする。なんて素晴らしい職業! 私もいつかお手紙の依頼をしたいなあ、と思いながらゆっくり味わうように読んだ。 文字とは、言葉とは、人の心をうつす鏡だ。
- くり@kurikiroku2025年2月26日読み終わった意外と読んでなかったこの本。 手紙を書くにあたって、便箋を選んで筆記用具を選んで閉じ方や切手までこだわって、っていう描写が素敵。 本の中に、書いた手紙がちゃんと手書きで挿絵のように出てくるのも、こういうことなのかって分かるから面白い。 お手紙のマナーも学べて有意義気分。 字体とか、紙とか、奥深いなあ。 あと鎌倉をめぐりたくなった。 ツバキ文具店のかまくらめぐりみたいな本も出てるよね。気になる。