
momo
@momo5
2024年12月14日

犬ではないと言われた犬
向坂くじら
読み終わった
後半に進むに連れて、つい深く考えてしまうエッセイ集だった。
「ありのままを大切に」とよく言ったものだが、作中にもあったとおり、「ありのまま」でいさせることはそこでストップをかけてしまう。
「等身大を大切にする」は自己肯定感にも繋がるものであり重要とされているけれど、そこに固執しすぎてしまうと、その人が成長できた未来にまで蓋をしてしまうかもしれない。
子どもの「ありのまま」を認めるのは悪いことではないが、伸び代があるのに「ありのまま」といって放っておいてしまったことが私にはあったのでないか、大人として無責任なことをしていなかっただろうかと、あやふやな記憶でしかなかったけれど、少し反省した。
美談として広められていることが、必ずしも正しいとは限らない。
何かを大切にしているように見えて、もしかしたらもっと大きな犠牲が反対側やその先で起きているかもしれない。
そんなことを色々と考えさられた。
もう一回読んで、もっと理解したいと思った。


