花木コヘレト "ハンセン病療養所に生きた女た..." 2025年10月8日

ハンセン病療養所に生きた女たち
絶望ですね、絶望。女性であることの絶望です。フェミニストの方の怒りがよく分かります。女性は流されるだけですね。社会の意識が変わらなくちゃいけないです。 ハンセン病になっただけで、戦いは苦しいものになるのに、女性は療養所内でさらにスポイルされちゃう。生きづらいですね。苦しさに無感覚になっちゃうんじゃないでしょうか? とにかく自分を無くさなきゃいけない、女性は男性に比べてさらに。これって辛いでしょうね。自分でいたいですよね、自由が欲しいですよね、人間なんだから。 あとは、人工妊娠中絶の数です。昭和27年、日本国憲法下の戦後ですよ?、に1328件(ハンセン病)が計上されています。無念ですよね。 本書の内容は、5人の女性回復者の方から、療養所生活の記憶を語ってもらうというものです。女性の体の話(生理など)とか、夫との関係の話、園内での人間関係の話、熊本判決のお金の使い道の話、などが踏み込んで話されています。 聞き取りの本なので、全体的に読みやすいですし、解説として、ハンセン病全体の概説も載っています。女性の読者の方がハンセン病を知りたいと思ったら、まずは手に取ってみるのは、良いことだと思います。
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