
和月
@wanotsuki
2025年10月8日

読み終わった
図書館でリクエストしていた本!
かなり、とても、すごく好きな読み心地だった。
蔵書にそのうち加えたい。
とあるYouTubeの本紹介動画で、このお話に出てくるサンドイッチが美味しそう、という感想を聞き、スープの話なのに?と不思議で気になったのが出会い。
読んで納得。安藤さんのつくるサンドイッチの描写が素晴らしく、食べてみたくてたまらなくなる。
『台所のラジオ』でも感じたけど、吉田さんの食の描写は食「欲」を刺激する生々しいシズル感は無いのに、空腹感はしっかりと味わわせてくれる。
登場人物のセリフで一番共感した言葉。
「わたしはね、食べることと、お昼寝と、本を読むことだけ。その他は何もいらないの」
断片を切り取ったようなお話の構成、静かな筆致、ふわふわして少し私たち読者が生きる現実と距離のある舞台で生きる彼らの物語は、主人公オーリィ君のつくるスープみたいにあたたかく、日々に疲弊した心を癒す魔法みたい。
月船町・三部作の第二部らしいので、前後の2作も読みたい!
