とんとろ "奪われた集中力" 2025年10月9日

奪われた集中力
奪われた集中力
ヨハン・ハリ,
福井昌子
気にはなっていた。でもちょっと手を出せずにいた本。 集中してほしいと親が思っているタイミングでできていない息子を見かねて、ついに買ってみたものの、これは私に刺さる本だった。 本書を読了して、したことはSNSに使用時間の制限をかけることだった。私にできることは多くないかもしれないし、個人のアクションには限界があるし、それで満足してもいけないと本書は訴えている。だが、だからといって何もしないのは違う。問題点を認識し、我が事として意識して、連帯すること、わかっていても難しいが。 読みながらロンドンに滞在していた時の気分を少し思い出した。
とんとろ
とんとろ
@tomtom_tomtoro
本書を読みたくなった時、なぜ紙の本しかないのか、電子書籍でもあって良さそうなのに!と思った。しかし、紙の本である必要性を読みながら痛感した。データではない実態としての本である必要があったのだ。 論の流れはある。けれど明確な結論やハウトゥーが提供されているわけではない。 奪われた集中力を取り戻そうとするその過程に織り込まれた筆者の個人的体験の味わいも、読んでよかったなと感じた。
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