月下の医師 "産声が消えていく" 2025年10月9日

産声が消えていく
来る者を拒まない〇〇会病院の産科医の物語。 歴戦の先輩達が燃え尽き、心を病み、前線から撤退していく。助産師、看護師達も離れていく。そして自らもまた…。 産科医療のリアルを描いた書。彼らの過酷な、理不尽な労働環境を思うと暗澹たる思いになる。利益を求める経営陣や狂った司法、患者のいきすぎた権利意識が更に追い打ちをかける。 出生数が減ってることや、産科志望の医者数がやや持ち直していることや、働き方改革などで今は幾分マシと聞いてはいるが。 この本が出版された2008年、100万人を超えていた出生数は今年、65万人程度と過去最低になることが予想されている。
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