月下の医師
@rinrin-1102
- 2025年8月18日
- 2025年8月17日
- 2025年8月16日
- 2025年7月25日ジキルとハイドR・L・スティーヴンソン,田口俊樹読み終わった設定だけは誰でもなんとなくは知ってる怪奇小説の古典的名作。名士であり尊敬を集めるジキル博士と人間の醜悪な面を体現したかのようなハイド。 二人の関係は?人間の本質とは? 案外と構成が妙だった。訳が上手いのかそんなに古さも感じなかった。
- 2025年7月19日
- 2025年6月24日灰夜大沢在昌読み終わった新宿鮫Ⅶ。 今度の舞台は地方都市(鹿児島)。元同僚の法事に出席した夜に何者かに拉致される主人公。 地元ヤクザ、悪徳警察官、在日朝鮮人、北朝鮮、様々な立場の思惑が明らかになっていく…。 舞台が東京ではなく地方でもこんな物語を描けるのかと感心した。引き出しが多い。
- 2025年6月20日今夜、すべてのバーで 〈新装版〉中島らも読み終わったアル中患者(作者)の闘病体験記。人は何故アルコールに依存するのか。柔らかくも端正な文章で描かれる。爽やかな結末を迎えるが、現実では更に続きがあるのがアル中の恐ろしさ。 文才はじめマルチな才能溢れる作者だが、52歳で早世。 まさにこのラストと同じような最期を遂げたのも切ない。
- 2025年5月26日医療過誤弁護士 銀子富永愛読み終わった工学部卒→弁護士→医師(外科医)→弁護士(医療訴訟の患者側専門)という異色な経歴の著者。 自身が経験したと思われる事例を参考にした訴訟ドラマ。 我々はどうしても医療側の味方をしがちだが、世の中にはとんでもないゴミ医者が沢山いるのもまた事実。書き尽くせない程の闇と戦ってきたのだろうと思う。 経歴的に医者としてのレベルは微妙そうだが興味深くはあった。
- 2025年5月12日損する結婚 儲かる離婚藤沢数希読み終わったこれ系の書物の中でも特に名著として名高い本。 結婚と離婚で動く金、離婚裁判の実際、コンピ地獄、結婚相手の選び方、現代社会の問題点…。 お、面白い…。 [結婚とは「所得連動型の債券」という金融商品である]等々、胸に刻んでおきたい金言が満載だった。
- 2025年4月19日星を継ぐもの【新版】ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿読み終わった宇宙探査が盛んになった近未来。月で宇宙服を纏った死体が発見される。精査の結果、5万年前に死亡していたことが判明する。 彼はどこから来て何故月にいたのか。謎が謎を呼ぶSFミステリー。 ハンターハンターのベンジャミンの能力名の元ネタ。
- 2025年3月8日アンドロイドは電気羊の夢を見るか?フィリップ・キンドレッド・ディック,フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志読み終わった近未来、本物の動物を飼えるのは一部の富裕層のみで、庶民はロボットの動物で満足するしかないのであった。 地球に違法入国するアンドロイドを狩ることを生業とする刑事である主人公。ロボットの羊を飼っている。 超高性能のアンドロイドの出現や、アンドロイドよりも冷酷な同業者と知りあううちに、人間とアンドロイドの境に葛藤を抱き始める。 人間とは?生命とは? 表紙がお洒落。
- 2025年3月2日樹海戦線 (ハヤカワ文庫 NV 406)J.C.ポロック読み終わったCIA内部に潜むソ連のスパイを自覚せずに知ってしまっている元グリーンベレー隊員。 命を狙われ元の仲間と共にカナダの樹海地帯に迎撃&時間稼ぎのために逃げ込むが、そこにソ連の特殊部隊が送り込まれる…。 ハラハラドキドキで面白いが訳が古くて読みにくいのと、もう少し救いがほしかったかな。
- 2025年2月25日同志少女よ、敵を撃て逢坂冬馬読み終わった独ソ戦で村を壊滅させられた少女。女性狙撃手育成機関でスナイパーとしてのいろはを叩き込まれ、地獄の戦場へと狩り出される。 戦場が炙りだす真の敵とは? 面白いがせっかくスターリングラードを舞台にするならその地獄っぷりをもうちょっと描いてほしかったかな。
- 2025年2月18日闇に魅入られた科学者たち 人体実験は何を生んだのかNHK「フランケンシュタインの誘惑」制作班読み終わった解剖、優生学、ロボトミー、ドーピング、心理実験。 倫理や道徳からかけ離れた5人の科学者達の物語。 国家、会社、独裁者、自らの栄誉、純粋な知識欲…それらが科学と交わる時、人間はいとも簡単にダークサイドに堕ちる。
- 2025年2月16日作家の収支森博嗣読み終わったベールに包まれている作家の収支を赤裸々に著した稀有な著。 名大工学部准教授であった38歳時にデビューした著者。2015年時に総発行部数1400万、総収入15億とのこと(本の印税だけで)。 今は半引退して海外で悠々自適の生活を送ってるぽい。ベストセラー作家が自分の収入や資産を公開するとか読んだことないので色々興味深くて面白かった。
- 2025年2月8日13階段高野和明読み終わった7年間、無実の罪で処刑の恐怖に怯える死刑囚。彼は事件前後の記憶を失っていたが、ふと「階段を登っていた」ことを思い出す。 冤罪を晴らすべく、一人の刑務官と、傷害致死で2年間の服役を終えたばかりの青年が動きだす… デビュー作とは信じられん筆力。テーマもいい。
- 2025年2月3日舟を編む三浦しをん読み終わったとある出版社の小さな部署で「大渡海」なる国語辞書の制作プロジェクトが始まる。そこに営業部から真面目一徹な主人公・馬締光也が引き抜かれるが、前途は多難であった… 馬締の粘り強い、真摯な生き方に心打たれる。
- 2025年2月2日家族八景筒井康隆読み終わった人の心が読める家政婦、火田七瀬が覗く8つの家庭の物語。表面上は幸せな、平和な家庭でも、表面下では軽蔑、憎悪、裏切り、不倫、殺意…等々、闇だらけ。人間のどす黒い心が描かれる。七瀬が美人の設定のため、大抵卑猥な想像をされるところが生々しい。
- 1900年1月1日エロチック街道筒井康隆かつて読んだ18編の短編集。街道を繋ぐ温泉トンネルを描く表題作も好きだが、なんと言っても、中盤に収録されている「遠い座敷」の切れ味が抜群。とある山中と麓の家。それは延々と続く座敷で繋がっていた…。 逆にその2編が凄くて他のやつはほとんど覚えてない。
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