
Eukalyptus
@euka_inrevarld
2025年10月10日

私的な書店ーたったひとりのための本屋ー
チョン・ジヘン,
原田里美
買った
読み終わった
韓国の或る個人経営の書店の開業とその後について、本人が綴るエッセイ。
この書店の業態は、韓国の薬局に近く、1対1のヒアリングを経て、見合う本を「処方」してもらうシステムだ。
こういった仕事のスタイルに対して、通常よりも多くのしかかるのは、著書本人の心労だろう。一人一人に時間やエネルギーを割くというのはそれだけで一苦労なものだし、より良い選書をしたいと思うのであれば尚更だと思う。(働き方が似ているのでとても共感した
時折、別の書籍の引用が記載される。書店を経営するにあたり、本に気付かされ、それが引用され、読者が気付かされる。「本」ひとつでこのような効果(セレンディピティ)をもたらすのが楽しい部分である。
チョンジヘさんの私的な書店のシーズンがこれから先、長く巡り続けることを祈るばかりだ。

