
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年10月10日

働かない
トム・ルッツ,
小澤英実,
篠儀直子
まだ読んでる
学部と修士を5年にまとめて卒業させるプランを政府が検討しているというニュースがあり、とにかく一刻も早く御国のために身を粉にして働け、という意思と目論見を感じる。
労働の結果、あるいは労働も含めた生活の結果として、われわれの行為が「御国のために」という目論見のなかに回収されてしまうのなら、あらゆるすべての好結果が見かけの好結果でしかなく、そのじつ政治権力やシステムといった大きな存在=構造の利益として回収/搾取されることになる。そうはさせないためにも、この労働および行為はいったいどこに行き着くのか、といったことを考えたい。しかしそんな途方もないことを常に考えられる余裕はない。だからこそ、怠惰であることがひとつの方策となるのだろう。成果を生み出さなければ回収/搾取されることもない。









