
シンジ
@shinji
2025年10月11日

二人一組になってください
木爾チレン
読み終わった
表紙のかわいい感じとストーリー設定のキツさとのギャップが激しい笑
卒業式当日、教室で繰り広げられるデスゲーム。
基本は『二人一組』にならないと失格(死ぬ)。しかしそこに(同じ人とは二度と組めない)などたくさんのルールがあって、これが難解。これだけの難解なルールを、この短時間で、(しかも偏差値の低い私立女子校という設定)きっとみんな何が何だかわからないまま死んでいったに違いない…と思ってしまった。
また、登場人物の名前が独特すぎて嘘っぽいと感じてしまった。…覚えきれないし。(その点、カースト表付きのしおりはありがたかった笑)
しかし、生徒27人それぞれについての人物設定と背景がしっかり描かれていることや、スクールカーストのリアリティ(実際は知らないけど、こんなこともあるんだろうと思わせる書き方)が、先へ先へと読ませる。
実際ありえないだろって思いつつ面白いのは、やはり青春群像劇として一人一人をしっかりと描いた作者の筆力に拠るものだろう。