シンジ "ジョゼと虎と魚たち" 2025年10月11日

シンジ
シンジ
@shinji
2025年10月11日
ジョゼと虎と魚たち
実写映画のほうを久しぶりに観て、なんかすごく良かったので、原作を読んでみた。 文庫で30ページ弱の短編。 映画版とはまたいろいろ違うが、脳内で大阪弁のセリフがどうしても池脇千鶴の声で聞こえるのだ。 原作では恒夫とジョゼの恋は終わりを迎えたけど、この原作はそこまでは描いていない。 『恒夫はいつジョゼから去るか分からないが、傍にいる限りは幸福で、それでいいとジョゼは思う。そしてジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同義語に思える。完全無欠な幸福は、死そのものだった。(アタイたちはお魚や。「死んだモン」になった・・・)と思うとき、ジョゼは(我々は幸福だ)といってるつもりだった。ジョゼは恒夫に指をからませ、体をゆだね、人形のように繊(ほそ)い、美しいが力のない脚を二本ならべて安らかにもういちど眠る。』 すぐ読み終わったけど、映画とセットで正解👍 余韻が倍増。
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