ジョゼと虎と魚たち

43件の記録
- シンジ@shinji2025年10月11日読み終わった実写映画のほうを久しぶりに観て、なんかすごく良かったので、原作を読んでみた。 文庫で30ページ弱の短編。 映画版とはまたいろいろ違うが、脳内で大阪弁のセリフがどうしても池脇千鶴の声で聞こえるのだ。 原作では恒夫とジョゼの恋は終わりを迎えたけど、この原作はそこまでは描いていない。 『恒夫はいつジョゼから去るか分からないが、傍にいる限りは幸福で、それでいいとジョゼは思う。そしてジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同義語に思える。完全無欠な幸福は、死そのものだった。(アタイたちはお魚や。「死んだモン」になった・・・)と思うとき、ジョゼは(我々は幸福だ)といってるつもりだった。ジョゼは恒夫に指をからませ、体をゆだね、人形のように繊(ほそ)い、美しいが力のない脚を二本ならべて安らかにもういちど眠る。』 すぐ読み終わったけど、映画とセットで正解👍 余韻が倍増。
- 蔭山@kie_doors2025年9月17日読み終わった収録作品のひとつ『恋の棺』の主人公・宇禰、大人の余裕ぶっこいて物語は終わっているけど、実はこの後泥沼になるんじゃないかと私はにらんだ。 『荷造りはもうすませて』、身をよじって読んだ。
- ヒナタ@hinata6251412025年8月16日読み終わったかつて読んだ帰省先で初めて入ったカフェの本棚にあったのでひさびさに手に取った。家にもあるのにね。いくつか再読。 「お茶が熱くて飲めません」 数年ぶりに訪ねてきた元恋人との再会のひととき。ユーモラスで好き。おせいさんの大阪ことばはいいなぁと、最初の一編から引き込まれる。 「恋の棺」 自分に気のある甥っ子と過ごす夏のホテルの一日。全然いやらしくないのに官能的。タイトルも好き。 「ジョゼと虎と魚たち」 これ文庫でもたった25ページしかないんですよね。これをいっさいの中弛みのない長編映画用の脚本に仕立てた渡辺あやすごい。原作ももちろん好きです。ジョゼが恒夫を揶揄うように「管理人」と呼び、恒夫も恒夫で「管理人としましては…」とか言い合ってるとことか、日常と言葉に溶けとむ愛。
- 廣 亜津美@hiroatme2025年3月9日かつて読んだ短編集、表題作がやはり印象的で不思議な魅力を持つ。短編であるのに、日本で実写とアニメ版、韓国版と3回も映画化されるほど、そんな魅力を持っているのでしょう。映画は2004年の最初の犬童一心監督版が一番好きですが。