
シンジ
@shinji
2025年10月11日

俺たちの箱根駅伝 下
池井戸潤
読み終わった
極上のエンターテインメント!
池井戸潤『俺たちの箱根駅伝』読了。
上下巻とボリュームもありましたが、イッキ読みでした。そして感動。
池井戸潤の作品はいろいろ読んできましたが、自分の中ではその中でもかなり上位に入りそうです。
池井戸潤といえば『半沢直樹』シリーズに代表される銀行モノ。『下町ロケット』や『陸王』などの町工場モノ。そして今作は『ルーズヴェルト・ゲーム』や『ノーサイド・ゲーム』に続くスポーツ感動モノでしょうか。
箱根駅伝を題材にした傑作です。
選手たちだけでなく箱根駅伝という番組制作側にもフォーカスした内容で、来年からの箱根駅伝を見る視点も変わりそうです。
上下巻のうち下巻がまるまる大手町でのスタートから箱根までの往路と、翌日の復路ゴールまでが臨場感たっぷりに描かれており、とてもアツいです!
予選会を通過できず、関東学生連合チームに参加することになった主人公。そのチームを率いる甲斐監督や、アナウンサーの辛島など、魅力的な登場人物。そしていろいろな大学から集まったランナーそれぞれのバックボーンを絡めて、各区間ごとにアツいドラマが描かれています。
結末は予想できるものの、そこに行き着くまでの様々なドラマがいちいち泣かせます。これはやはり作者の言葉選びと描写力に依るものなのではないでしょうか。
読みながら何度も熱いものが込み上げてきました。