
よみみ
@yomir
2025年10月11日

存在のすべてを
塩田武士
読み終わった
感想
タイトルで気になって図書館で順番待ちした本。うーん、普通でした。
最初の方は二児同時誘拐とかで面白い!どうなってるの?!って感じだったけど、中弛みというか要らない登場人物・それにまつわる描写が多すぎると感じてしまった〜。
終盤、家族愛…おぉ…!と泣きそうになってたのに最後これかーい。で涙も引っ込みました。
最近「世間はこう思ってるけど事実はこうなんです…!」みたいな作品が流行ってるのかな、それはいいと思うけど善意によるものだとしても犯罪に加担していいことはないと思った。その点この作品は終わり方にまだ現実味を帯びていて良かったと思います。タイトルと内容も合っててそこはよかったね〜。
(以下ネタバレ注意です!)
個人的には同級生の里穂についての描写は恋愛要素だから好きな人もいるんだろうけど私は要らないかなって思う、里穂の要素入れるならもっと父母や亮本人に焦点あてる割合を割いて欲しかった。
里穂のストーカーもこれいる??だったら亮からみた父母への思いとか逆に亮から見た里穂を描写して欲しかった〜。
あと同時に誘拐されたもう一人の子が現在犯罪者になってるのもこれいる?書いたことでなんの影響があったのかな、私にはわからなかったよ〜。
視点もコロコロ変わるし、全体的にとっ散らかってる印象。
育てのお父さんにはもう会えないんだろうなぁと思った。優美置いていなくなってる時点でね…悲しいです。隠されるべき才能ではない彼の作品が世に出ている描写がなかったのがそういうことだよね。そこは切ないけどご都合主義ではなくいいと思った。