
彩
@aya_toto
2025年10月11日

嵐が丘 下
エミリー・ブロンテ,
河島弘美
読み終わった
『嵐が丘』の面白さを説明するのは、とても難しい。
ヒロインは美人だけど、我儘で向こう見ずですぐ亡くなってしまうし、ヒーローポジションは性格破綻者。
その下の代になっても、心休まるシーンはごく僅かだし、
とにかく全編通してイギリス特有のどす暗い天気と寂寥とした風がびゅーびゅー吹いてて、
こう、とにかく暗ーいかんじ。
なのに夢中になって最後まで読んでしまう。
物語の力が強くて、複雑な性格の主要人物から目が離せない。
ページを捲る手を止められない。
今回、河島弘美さん翻訳で読みましたが、
とりあえず読めるものの中ではベストなのではないでしょうか。
翻訳って、後に出たものの方が出来がよいと思ってたのですが、
この作品に関しては、河島弘美さん訳に軍配をあげたい。
本当に、海外作品って翻訳者によって全然違うな、という印象。

