blue-red "ブラックボックス" 2025年10月11日

blue-red
blue-red
@blue-red
2025年10月11日
ブラックボックス
現代小説には様々な形で社会からはみ出す人たちが描かれ、我々の常識にさざなみを起こす。しかし、その人物がときおり感情を抑えきれずもはや正当防衛といえないレベルで暴力を振るう人物だったらどう受け止めるべきか。ダイバーシティとは社会的排除とは包摂とは、さてはて。 そんな倫理的な談議はさておき、終着点は明白だ。逮捕されて刑務所にぶち込まれる。それでお終い。そんな物語。 しかしこれは小説だ。そこには彼の人生と心が書き表わされる。読者を「それでお終い」にさせない場所まで連れて行く。 “自分が物を直すとき、直した後に感じた高揚感は所有欲とか見栄とかいうのではなくて、これならどこまでも行ける気がする、そういう直感をもたらしてくれるからだった、と今になって思う" その感覚なら、よく分かるぜ!
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved