
ウタカタ
@uta-ka-ta
2025年11月3日
アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?
カトリーン・キラス=マルサル,
高橋璃子
買った
読み終わった
最近話題になった「ワークライフバランス」。そもそも、この言葉が想定する「ライフ」って何のことなのだろう。余暇のことなのか、生活のことなのかによって変わってくると思うのだけど、恥ずかしながら、この本を読むまであまり考えたことがなかった。
タイトルの通り、経済の裏側、というか、経済が見て見ぬふりをしてきた家事労働やケア労働に焦点を当てた本である。「経済」は、経済のみで成り立つのではなく、ケア労働に支えられて成り立っている。なのに、経済はそれを「経済」とはしてこなかった。
男性が男性のために作った仕組みに女性を放り込んでも、男女平等になるわけじゃない。女性は男性に合わせた適応を求められる。民間においても、あるいは政治においても、この仕組みはきっと変わらないのだろう、と、あの人を見て思う。
やっぱり、必要なのは社会の見方を変えること。その一助になるのは、フェミニズムなんだなぁと思う。