

ウタカタ
@uta-ka-ta
積読消化からがんばりたい社会人
- 2026年5月24日
文庫版 姑獲鳥の夏京極夏彦読み終わったおそらく初めての京極夏彦。分厚さとその題材から読みにくいかなと想像していたけど、とってもするすると読めた。 そしてホラーでオカルトかと思いきや、その種明かしは実にロジカルで、なんというか、妙な納得感がある。 - 2026年5月5日
棚からつぶ貝イモト・アヤコ読み終わった最近エッセイを読むのが好き。芸能人でも作家さんでも、書くことで収入を得ている人、ひいては生業としている人にずっと漫然とした憧れがある。特にエッセイなんて、日々面白い体験やコミュニケーションをとっていないと書けないものだと思っていた。だがそれは本質ではないんだと思う。全然映えない日常もある。私のような市井の人間と同じように。 - 2026年5月3日
これは経費で落ちません! 13 〜落としてみせます森若さん〜uki,青木祐子読み終わった仕事の話を読むのが年々楽しくなっている。本シリーズの主人公の森若さんは仕事ができるので、なおさら。 だが本作は、必ずしも全員が仕事ができる人、と言うわけではない。まぁでも、会社ってそういうもんかな、という諦めもある。そうやって会社はなんとかまわっている。 - 2026年4月12日
宙わたる教室伊与原新読み終わったやっと、やっと読めた。 そして同時に、これがドラマになって良かったとも思った。重力可変装置やランパートクレーターの理論は、ド文系の私にはなかなかスッと入ってこない。それがドラマでは映像として作成されているため、なんとなくのイメージを思い浮かばながら読むことができる。その点では、ドラマが先で良かった。 私は特に「オポチュニティの轍」が大好きで、通勤中に電車の中で読んでいたらうっかり泣きそうになってしまい、慌てて本を閉じた。科学部の面々にはそれぞれの学びたい理由があり、そしてその「触媒」となったのが藤竹だった。でもその衝突が、宇宙で例えるなら超新星爆発、とでもいうのだろうか。科学部を超えたクラスメイトや、全日制の生徒、果ては不良仲間まで、良い化学反応を起こしていく。新しい宇宙が生まれる。宇宙にはそれぞれの生態系ができ、進化を重ねていく。 ドラマを見た時も思ったことだが、学ぶことを純粋に楽しんでいることが、羨ましい。大人になっても日々勉強は必要だが、そこにはどうしても仕事に必要だからとか、そんな打算が混じる気がしている。混じらないことはない、とはいえ、宙わたる教室を読む(見る)と、純粋に勉強を、学ぶことを楽しんでいる姿に、どうしても羨ましくなってしまうのだ。 - 2026年3月14日
宝島(下)真藤順丈読み終わった沖縄が日本になるまでの話だと思っていた。違った。 沖縄は日本とはまた違うのだ。冷静に考えたら、数百年前までは、そもそも、別の国だった。 沖縄の歴史は複雑だし、一度で理解はできない。理解できることもないんだろうけど。でも、その「なぜ」を突き詰めていっても、その背後にあるのって、結局「争い」なんじゃないだろうか。その最たるものが戦争である。 戦争がもしなかったら、というifはもう通用しない。一方で、これからの悲劇をなくすことはできる。戦争は、戦争だけが悲惨なのではない。 - 2026年3月8日
宝島(上)真藤順丈読み終わった日本史の教科書に、沖縄の話は何行書いてあっただろうか。沖縄戦があって、次には沖縄返還に飛んでいた気がする。その間、27年。これは、その27年間の出来事を書いている小説だ。 本を読むたびに、自分がいかに近現代のことを知らないか、を突きつけられるような気がしている。これもそうである。 - 2026年2月14日
ヒポクラテスの試練中山七里読み終わったかつて読んだ私がこれまで読んだ本の中で、一、二を争うような胸糞の悪いミステリ。気持ち悪くなりながらも、面白いので読んでしまう。 「ヘイトスピーチは砒素と同じ。微量であっても体内に蓄積し続け、やがて致死量に至る」というセリフがある。初めて読んだ時より重たい。毒を盛った方は、その毒が蓄積され、やがて死に至らしめてしまうことに、きっと気づかない。 - 2026年2月7日
オカダのジショ岡田准一読み終わった私の推しに共通するひとつは、「良い言葉を紡ぐひとであること」。その筆頭に上がってくるひとだなぁと、読んでいて思った。 前著書の「オカダのはなし」のころ、私は確か中学生で、読んでいてかっこいいなぁと(顔だけではなく)思っていた。今も変わらない。このひとはかっこいい。年々すごく「良い顔」「良い歳の取り方」をしていると思う。こんな人になりたいよね。 - 2026年1月16日
- 2026年1月12日
ある行旅死亡人の物語伊藤亜衣,武田惇志読み終わったいろんなところで大絶賛されていた本書。「一気読み」とある通り、開いてからすぐに引き込まれ、読み終えてしまった。 人は、亡くなったらそれで終わりだと思っていた。燃えてしまったら何もかも終わりだと。だけど、それは少し違うのかもしれない。あの人はどんな人だったのか、追う人がいる。そして、あの人はどうしていただろうかと心配する人がいる。そこには、その人が生きていた跡が、必ず残っている。 - 2026年1月7日
- 2025年11月18日
- 2025年11月16日
- 2025年11月15日
読み終わった「女子が一人一日生き延びるだけでそれはもう立派なレジスタンスなのだ」という言葉で、誇張抜きに少し泣いた。私は今一人だし、この先も一人なのだと(今の時点では)思うけど、それをまるっと肯定してくれる。この世はクソだけど、クソだらけの世の中に一人立っているあなたはすごいと、ジョッキを掲げながら褒めてもらっている気がする。そんな気になれる。 この本は「からだ」について書かれたものだけど、その中には「自分の体をネタにするのもオチに使って良いのも自分だけ。他人には触らせるな」という確固たる矜持がある。それなのに、文章は軽妙で、笑えて、エンパワメントされる。私もこんなふうに、鮮やかで、クールで、ロックに、そして軽妙に世の中に中指を立てたいと思う。 - 2025年11月8日
東大ファッション論集中講義平芳裕子読み終わったおもしろかった。 ファッションの歴史的な変遷とともに、女性は胴を締め上げるコルセットから解放されたけれど、ブラジャーなどの補正用下着、もしくは、ダイエットや美容整形など、女性は常に「美しくあること」を求められているのだなぁと思った。 少し前に「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か」にも出てきたが、男性によって作られたシステムに女性が放り込まれた、の一つとしてあるのがスーツじゃないかなと思うのだけど、女性用のスーツの仕立て(制服にも言える)は、まだ「女性らしさ」を標榜される。現代においても、適応しつつ女性らしさを求められているのではないだろうか。 東大生、こんな面白い講義を聞けるんだ。いいなぁ。 - 2025年11月3日
アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?カトリーン・キラス=マルサル,高橋璃子読み終わった買った最近話題になった「ワークライフバランス」。そもそも、この言葉が想定する「ライフ」って何のことなのだろう。余暇のことなのか、生活のことなのかによって変わってくると思うのだけど、恥ずかしながら、この本を読むまであまり考えたことがなかった。 タイトルの通り、経済の裏側、というか、経済が見て見ぬふりをしてきた家事労働やケア労働に焦点を当てた本である。「経済」は、経済のみで成り立つのではなく、ケア労働に支えられて成り立っている。なのに、経済はそれを「経済」とはしてこなかった。 男性が男性のために作った仕組みに女性を放り込んでも、男女平等になるわけじゃない。女性は男性に合わせた適応を求められる。民間においても、あるいは政治においても、この仕組みはきっと変わらないのだろう、と、あの人を見て思う。 やっぱり、必要なのは社会の見方を変えること。その一助になるのは、フェミニズムなんだなぁと思う。 - 2025年10月30日
- 2025年10月25日
らんたん柚木麻子読み終わった教科書や歴史で学ぶ女性の教育者や運動家は、崇高な意思と強い精神で、ものごとを成し遂げたように描かれる。 でも実際には、たくさんの妥協をして、時には自分の中のダブルスタンダードを飼い慣らして、そして今という時代を作ったのだと思う。この物語はフィクションだけど、女子に教育はいらないとされていたことも、良き母になり銃後を支えるよう教え込まれたのも事実だ。そのなかで、いかに人間として生きるかを教育することは、決して簡単なことではなかったと思う。 教育の理念、というものの大切さは、教育を受けている時はあまりわからなかったのだけど、今になってわかる。 河井道や、一色ゆり、そしてたくさんの教育者たちが灯したらんたんを享受して、私は教育を受けることができたのだと思った。というか、男女共学が教育法に盛り込まれたのって戦後なんや。こないだやん。 良いシスターフッド小説だった。彼女たちが叶うように願った民主主義は、今叶っているだろうか。 - 2025年10月12日
- 2025年10月11日
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