いずみがわ "帰れない探偵" 2025年10月11日

帰れない探偵
帰れない探偵
柴崎友香
電車でこの本を読んでいるとき、ふと目を上げたら、今の時期は金色に稲穂がたなびく田んぼだったであろうところに、ずらっと太陽光パネルが並んでいた。 そんな世界の小説。 とてもしんどかった…。 探偵の故郷の国の描写が出てくるたびにウグッと胸が詰まり、爪先や指先が冷えていくようだった。今このときに読むのは、正直こたえた。 具体的な名詞が出てこず、仮名だらけの物語の中で、終盤ガツンと出てくる実在のバンドの実名。 歌い続けよう、闘い続けよう。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved