みー "カフネ" 2025年10月11日

みー
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@mi_no_novel
2025年10月11日
カフネ
カフネ
阿部暁子
食わず嫌いをしていた……ご飯ほっこり系の小説は、食欲ありきで楽しめるものだと思っているから。 落ち込んでいる人が、美味しいご飯を食べて元気出た!終わり。そんな小説が多い中で、これは…… 最高だった。私の心の柔らかいところを刺して、撫でて、温めてくれるようなお話だった。 突然死を遂げた「春彦」。彼は何を思って、誰のために生きていたのか。物語の本軸はそれだ。 登場人物はみんな、表向きは上手く生きられているようで、何かしら暗い一面を抱えている。 そんな心を、寄り添って、溶け合って、優しく癒していくことができる、人との繋がりが垣間見えた。 食が全てじゃない。ちゃんと食べられなくてもいい。だから、私も彼らみたいに、食以外の楽しみや生きがいを見つけて生きていけたらいいな。 そう思えるような小説だった☺️
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