mikechatoran "ボルドーの義兄" 2025年10月12日

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@mikechatoran
2025年10月12日
ボルドーの義兄
ボルドーの義兄
多和田葉子
とにかく不思議な小説である。漢字一文字があって、その後にそれをときほぐしたような文章が続く。それは主人公の優奈は「自分に起こったすべてのことを記録したいと思っている」が、たくさんのことが同時に起こりすぎて、文章では無理なので、出来事一つについて漢字を一つメモ帳に書くためである。一旦メモ帳に書かれた漢字を元に「後から」優奈が「開いた」文章ということになる。その上この作品は当初ドイツ語で書かれたものを日本語に翻訳したという。つまり、時間的にも言語としても、何重にも書き直されたことになる。言語と記憶のあわいを揺蕩うような、それでいて違和感やズレに満ちた文章が心地よい。/形式としては円城塔の「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」を思い出した。あちらは■であって、漢字すらないのだけれど。/ 「(ボルドーの文字は)特に最後のxが好きだった。その前に来る三つの文字の並びeauも好きだった」わかる😊
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