
sayo
@sayo_600
2025年10月12日
読み終わった
作品や物語の楽しみ方の技術と、その具体例(大ボリューム)の本。
話が面白い人は、インプットつまり鑑賞の時点でネタを料理する技術があり、それは身に付けられる!その補助線となる5つのポイントをお伝え!という導入から、5つそれぞれについて三宅さんのnote等の具体例を読みまくれる、という構成。
読んでいるうちに「やっぱり三宅さんのnote興味深いなあ、紙で読めてありがて〜!」みたいな感想になり、自分が何を学びたくてこの本を読もうとしたのか忘れてしまう瞬間が多々あった。が、それも読書の醍醐味というか、「ためになる」以前に「読んでいる瞬間が、もう何かとにかくおもしろい!」みたいなものも読書の良さとしてあっていいよな、と思えた。本末転倒かもしれませんが。
具体例でこれだけ「面白そうだ、読んでみたい」と思わされた後で改めて「構造や文脈を当てはめた上で理解できる作品の面白さは絶対にある!」と言われ、かなり説得力があり良かった。鑑賞の技術を身に付けるとは、作品に向ける眼差しを多彩にすることなのだと感じた。
余談ですが「良い!」と感じた作品について伝え広げたい三宅さんのオタク精神にとても共感できるし、作品だけでなく「読むこと」自体の価値も同様に広げていきたい、という熱い思いを本書から感じられて、これからも三宅さんを応援しよう……という爽やかな読後感に包まれました。