もぐもぐ羊 "戦争みたいな味がする" 2025年10月12日

戦争みたいな味がする
戦争みたいな味がする
グレイス・M・チョー,
石山徳子
読み落としがないようにゆっくり読んでる。 8章まで読んでちょうど半分を越えたところ。 日本の植民地支配から解放されても朝鮮半島は北緯38度線で分断され北はソ連、南はアメリカに占領され、そして朝鮮戦争に突入していく。 朝鮮戦争を生き延びても国民が貧しく仕事も無い。 駐留米軍の軍人相手の慰安所は解放前は日本が日本の兵士たちのために設置したもので、働いている女性たちは解放前も後も同じコリアン女性だったらしい。 (本書の中で朝鮮半島出身者のことを「コリアン」と表記していて、著者が英語で書いているから訳者もそれに従ったようだ) 夫と子どもたち以外に知り合いのいない土地で差別的な視線に晒されながら生きた著者の母はすごい女性だと思う。 また森に分け入りブラックベリーやマッシュルーム(本書内ではキノコ類の総称として)を採集して食べ物を切らさないようにしたり、売って現金収入化したりとてもパワフル。 引き続き読む。
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