
ほせ
@coffee_dog
2025年10月12日
スプートニクの恋人
村上春樹
読み終わった
ふと村上春樹が読みたい病が発症して買った本。好きな作家さんは多いし、村上春樹を長く読んでいるわけではないのに不思議と村上春樹の気分になる時がある。私の場合は主に疲れた時なのだけれど。何もわからないのがいいのかも。作者の意図というより自然体で綴られた言葉な気がして、裏というか先の展開をいい意味で考えないから気が楽なのかな。まだまだ模索中です。
あらすじに恋愛がメインに押し出されているのが珍しいなと感じたので読んでみた。(考えたらそんなこともないかも)恋愛の難しさは釣り合わないことにあると思う。相手と自分の想いの量や恋愛とそれ以外の比重だったりに差があることで、寂しさや虚しさが生まれる。そんなことが凝縮した本だった。
ただ、当たり前だけど恋愛関係以外の関係性もこの世にはたくさん存在している。自分が望んだ相手と恋愛関係を結べなくても、友愛とか親愛とか雑多な関係をを内包した関係性は結べるのかもしれない。そういった割り切れない関係は、良くも悪くもかけがえのないもののような気がした。双方が名付ける関係が違うのも案外面白いかも。でも、普通望んでいなかった関係性を続けるのはしんどい!それを続けるところにぼくの愛があるなぁと感じた。
