
アラクローズ
@arakuro
2025年10月13日
ボトルネック
米澤穂信
読み終わった
◆「ボトルネック」(米澤穂信)
・青春ミステリー(中高生の恋愛物?)と思いきや、「イヤミス」(後味の悪いミステリー)だったな。
・2年前に崖(東尋坊)から転落(事故?)して死んだ彼女を弔いに来た高校1年の男子が主人公。その日、彼の兄が死んだと母親からの連絡があり、家に戻ろうとするが…、彼もバランスを崩して崖から転落!?。
・死んだはずが?、生まれ故郷の河畔公園のベンチて意識を取り戻す。家に帰ると、知らない女性が居て、彼がその家(自分の家)の娘だと知る!(自分が生まれなかった世界→パラレルワールドに来た!?)
・最後の一文(母親からのメール?)、「家に帰って来なくて構いません」が印象的。気持ちを切り替えて、これから生きていこうとしていたのに?、多分悲しい結末になるのでは、と読者に思わせて終わる…。
・タイトルの意味が主人公の気持ちを現している?自分が生まれなかった世界が上手くいっているのを見て、自分はボトルネックになっていると思い込まされる?。
・決して、読後感は良くないけれど、これがこの作家の得意なストーリーなのかな。読者にいろいろと考えさせる終り方だった。


