
いま
@mayonakayom22
2025年10月12日

宗教の本質
若松英輔,
釈徹宗
読み終わった
朝時間で少しずつ読み進めていた往復書簡を収めた新書。
章ごとに「信じる」「読む」などテーマがある中今1番心に残っているのは、「歩く」の章。
『ドロシー・デイにとって「歩く」とは「生きる」と同義だった。「歩く」ことは、ある種の「繰り返し」のように感じられます。しかし、同じ一歩はない。人はいつも新しい一歩を踏み出している。
「反復」と「繰り返し」は似て非なるものです。前者は、新しい営みを生み続けることですが、後者であると認識しているとき、人は、自分は同じことを行っていると思い込んでいる。また、「反復」に意味を見出すことは困難ではありません。しかし、「繰り返し」だと感じたとき、人はそこに意味なき時間を見出してしまう。
宗教は「歩く」ことに象徴される「繰り返し」を「反復」に変じようとする道程なのかもしれません』
次回読み返した時は違う箇所と違う出会い方をするだろうと思う、それが楽しみ。