かおり "檜垣澤家の炎上" 2025年10月13日

かおり
かおり
@6kaorin5
2025年10月13日
檜垣澤家の炎上
明治、大正、富豪一族の檜垣澤家。美人三姉妹に妾の子である かな子。 陰謀渦巻く館、女学校の友、政略結婚に駆け落ち、不審な死。 帯に 「『小公女』×『細雪』×『レベッカ』!不思議と後を引く懐かしい面白さ」 とあった。大好きなもの ×3だ。読まずにいられるわけがない。途中まで展開がスローペースだと嘆いていたが、いやいやどうして。大好きが3倍なだけはあった。読み応え十分。ドップリ。 ただ、これは 檜垣澤家というより、かな子のクロニクルだ。かな子のしたたかさ、ずる賢さに少々辟易する面もあったが、だからこそ、そんなかな子だからこそ、檜垣澤家の当主に昇り詰めるまでに至ったのだろう。強運の持ち主とも言える。 ミステリ要素はほぼ感じられず、これがミステリに分類されるのはどうかと思うが、大河小説としての重厚さはあった。 朝ドラはなくとも映画化はされそう。 私としては、読む朝ドラ という印象だったが、久しぶりに小説らしい小説を読んだ気がする。 また、衣装の描写が丁寧でリアルで楽しかった。和装、洋装、どちらも著者の見識の深さが光っていた。 800ページ近い作品。 読んだーー!読み終わったーー‼︎ 感が半端ない。
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