
読書日和
@miou-books
2025年10月13日
天使も踏むを畏れるところ 下
松家仁之
読み終わった
壮大な物語の下巻を一気に読み終えました。
読み終えた満足感にしばし浸る。
これ、フィクションですよね、と何度も確かめつつ。それくらい迫真性のある表現。牧野ー!エリート官僚ってこんな感じなの?とイライラしたり (まんまと踊らされています)村井さんから昭和の男の気概を感じたり。
ネタバレしたくないので内容には触れませんが、戦後から約20年ここまで復興した時の日本人のバイタリティ、頑張りに頭が下がります。そして戦後は「国民統合の象徴」となった天量家と仕える方々。昭和って激動の時代だったんたな。
読んでいる最中、10/9の日経新聞に香淳皇后実録公開の記事が。なんとタイムリーな。天使も~の中では意地悪で気難しく描かれているけれど、14歳でお妃内定、23歳で皇后に、国母から象徴天星へと、とても想像のつかない日々を歩まれたと思うと、本の感想も少し変わってくる。
松家さんのデビュー作、火山のふもとで、は村井製作所が舞台?これも読まねば。
