amy "パリの砂漠、東京の蜃気楼" 2025年10月13日

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@note_1581
2025年10月13日
パリの砂漠、東京の蜃気楼
金原ひとみさんのエッセイ読んだ。当然なのだが、女性が母親になったからとて何かとても強くなったり万能になったりしないし、子どもによって救われるみたいなこともないのである。もちろん救われる人もいるだろうが、あまり自己と子どもを一体化させず、しっかりとへその緒が切れているのだろうなという子どもへの眼差しが私は安心した 育児エッセイとかは好きだが、本邦はあまりに家庭のあれこれを母親に押し付けて、子どもと母親が歪な鎖でつながれてしまっているようにも思う。閉塞感がすごい 金原ひとみさんのエッセイ、常にあまり機嫌も体調もよろしくなく、クサクサした気持ちの文章なのだがこういう文章でしか癒やされないものがあり、なんというか漢方みたいに苦いけれど特定のことにめっちゃ効くみたいなエッセイだった でも世の中のことをこういう、斜めでも真正面でもない角度から見ているから、そういう感覚を持っているから彼女の小説には世の中と上手く付き合っていけない人がたくさん出てくるし、それらを欲する人も多いのだと思う
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