パリの砂漠、東京の蜃気楼
107件の記録
津見@tmr_kr2026年1月1日かつて読んだ金原ひとみさんのコロナ禍ちょい前のエッセイ集。とてもよかった。 ちょっと鬱っぽい人で、小説を書きながら小学生の女の子2人を育てていて、大変そう。時たま友達と飲みに行ったり音楽フェスに出かけたりしている。相当の酒飲み。で、小説家として売れっ子で結婚して子どももいて…と幸せそうな感じなのに、内心の絶望ぶりがすごい。その描写がすごい。パリにいても東京にいても、その日の絶望を細部を逃さない容赦ない筆致で書き尽くす。そこが読み応えがあってよかったです。外見からどう見えようが、人生に絶望してたっていいよね、と、なぜか読んでいて安心しました。 で、私は人生にゼツボーしてると思いますが、 「体は健康なのに」 「仕事があるのに」 「家族もいい人なのに」 と言われがち。 で、落ち込み(≒絶望)については、 「運動したら良くなる」 「食事改善で良くなる」 「夜しっかり寝たら良くなる」 と対処法を提示され、なぜそれをやらんのかと疑問を持たれる。 だけど、この大宇宙で蟻そのもの、砂粒そのものの人生に、意味なんてあるわけないし、根底にそのことがある、と認識できる人間は、だからこそ動物と違って絶望する権利があるのだと思う。まさに生きて死ぬだけの存在なわけで、絶望しないほうがおかしいと思う。 頭の何処かで「絶望してる自分は甘えてる」みたいな認識があったのですが、必ずしもそう思わなくてもいいのだなと思います。絶望してもいいのだと……絶望することを許されてるのが人間なのだと、思いました。この本読んでよかったなあ! 追記) 金原さんは絶望の回路で小説を書いているようでした。「子供と話して本当に幸せを感じて笑ったのも私なのに、今これを書きながら涙を流しているのも私だ」というようなことを書いてました。2つの世界を緩やかに行ったり来たりする、とも書いてあった。 日常生活をまともに送ろうと思ったら絶望を見ないふりするしかないので、2つに引き裂かれちゃいますよね…。外からはわからないけどそういう人、実はけっこういると思う。
yuki@yuki00462025年12月31日かつて読んだ自分の中の無視したい感情、人に言いたくない気持ち、普段抑えて向き合わないようにしている悩みが言語化されていて、ふっと楽になると同時に辛い気持ちにもなりました。 でも読んでると不思議と生きる勇気は貰えて、しんどい時に読み返してしまうエッセイ。
- つちのこ@mt_42025年12月27日読み終わった自分とは全く別の人間なのに何故かずっと気になっている人。 『フェス』の章を読んでわかった。 あのバンドが根っこにあるからだ。 活動休止からボーカルの別バンドのライブを観たくだりまで自分かな?というくらいシンクロしてた。 同じ人に救われてた人だったんだ。 全体的に淡々と書かれていて没入して読んでしまったけど、時々、これって小説じゃなくてエッセイだよな、こんな誰でも読める状態で大丈夫なのか?と心配になってしまった。



波@namireads2025年12月26日ふと思い出した本の中で金原さんがスタバでカプチーノを飲んでたから、私もスタバでカプチーノを飲みながら読んだ。本を読みながら涙を流す中年の泣き女を、店内にいる人々は完全に見ないフリというかそもそもそんな人間など初めから存在しないかのように振る舞う。初めて読んだ彼女の文章には、こんな場所でも周りに迷惑をかける私を白く白く塗り潰して見えなくしてくれるような優しさがありました。

坊@Bou_Books2025年11月27日読み終わった鬱の悪化で自分自身がまわらなくなり、夫とのコミュニケーションも良くしようと思うのに悪くなっていく…そんな日々の中で読んだので、かなり共感する部分が多かった。自分が言語化できなかった悲しみだったり自己否定的な自己評価みたいなものも書かれていて、この気持ち私だけじゃないんだと思うと同時に、やはりずっと付き合っていくものなのかと絶望もした。私は割と引っ張られてしまうタイプなので読んでいる間は気分が暗かったかも。特に刺さった文を引用させていただく。 ・かつて完成された一つの実として存在していた誰かへの思いは、時間や言葉や熱の蓄積の中で誰にも気づけない、日常に溶け込んだ記憶にも残らない静電気のようなきっかけから僅かずつ形を崩し、蝕まれ、腐っていく。この悲しみは関係の終焉や喪失に対するものではなく、身が熟れ無惨に腐る、花が咲いて枯れる、人が生まれて死ぬ、そういう不可逆な変化を伴ってこの現実を生きることへの悲しみなのかもしれない。(シエル) ・生きているだけで、何かに何かの感情を持っただけで、何かに傷つき、何かを傷つけてしまうその世界自体が、もはや私には許容し難い。(プリエル) ・生きているだけで何かの害悪でしかあり得ないという確信がある。善悪の境目すら把握していないのに、ただ自分が害悪であるという確信だけがある。(ピュトゥ) ・あの時あんなに幸せだったのにと思い起こされる幸せは全て幻想だと知っている。ずっと泣きそうだった。辛かった。寂しかった。幸せだった。この乖離の中にしか自分は存在できなかった。(フランス) ※図書館で借りた

okabe@m_okabe2025年11月25日読み終わった一つのエッセイを読み終える度、余韻に浸りたい気持ちと、読み進めたい気持ちが拮抗していた。 著者の書く文章が好きで、読み続けたいと思う。だから、これからも程良く何かに依存して、恋愛もしながら、窓際からは遠ざかっていてほしい。

- ま@as_rimot2025年11月24日読み終わった本当に好きな本 2周目 外国で暮らす焦燥 日本で暮らしてたら出会うことのないだろう多彩な日本人 日常生活が戦いになる瞬間 知らない人と何気ない言葉を交わす喜び 苦しくて楽しい外国生活

なゆあっく@GGS-20002025年11月11日読み終わったアルコール依存、胃痛、母との確執、希死念慮、夫との関係の不確定さ、女友達との会話の違和感、などなどなんとも不穏な文章内容ばかりやけど、それに打ち勝つような金原ひとみさんのバイタリティというか底知れぬ何かが淡々とした文章の中から感じ取れて、こちらが鬱っぽくなりそうな内容やのに、ちゃんと生きていく力を与えてくれる。音楽や小説に依存してたって、それで生きていけるなら良いじゃないか。






sun@book32025年10月17日読み終わったKindle Unlimited3ヶ月無料のKindle Unlimitedに入ったので。 蛇にピアスは映画で観たけれど、著者の本は読んだことがなく。これが初めて。




amy@note_15812025年10月13日読み終わった感想金原ひとみさんのエッセイ読んだ。当然なのだが、女性が母親になったからとて何かとても強くなったり万能になったりしないし、子どもによって救われるみたいなこともないのである。もちろん救われる人もいるだろうが、あまり自己と子どもを一体化させず、しっかりとへその緒が切れているのだろうなという子どもへの眼差しが私は安心した 育児エッセイとかは好きだが、本邦はあまりに家庭のあれこれを母親に押し付けて、子どもと母親が歪な鎖でつながれてしまっているようにも思う。閉塞感がすごい 金原ひとみさんのエッセイ、常にあまり機嫌も体調もよろしくなく、クサクサした気持ちの文章なのだがこういう文章でしか癒やされないものがあり、なんというか漢方みたいに苦いけれど特定のことにめっちゃ効くみたいなエッセイだった でも世の中のことをこういう、斜めでも真正面でもない角度から見ているから、そういう感覚を持っているから彼女の小説には世の中と上手く付き合っていけない人がたくさん出てくるし、それらを欲する人も多いのだと思う




Pipi@Pipi08082025年10月13日読み終わった#読了 #金原ひとみ ⭐️パリの砂漠、東京の蜃気楼 身体と心を削って文章を紡ぐ金原さんの生きづらさを垣間見た。「偽善でも何でも、書かなければ生きられない、そして伝わると信じていなければ書けない、私は生きるために伝わると信じて書くしかない。」辛く重いが、彼女の覚悟に清々しさも感じた。🐥
- ぱぴこ@papico8112025年10月4日共感はできないことが大半なのだけど、ものすごく求心力のある文章でうわーっと読んでしまう。 金原さんの人間としてのパワーが好きで、大人になったからこそ読める(昔だったら人としてのスタンスがちょっと違いすぎて避けてた気がする)エッセイ?私小説?です
読書猫@bookcat2025年9月19日読み終わった(本文抜粋) “シンプルを志して生きてきたつもりだったのに、なぜこんなにもこんがらがってしまったのだろう。目を閉じて浮かぶものと、今目を開けてそこにあるものの差が耐え難い。ここにいたくないのにここにいる。一緒にいたい人と目の前にいる人が違う。望んでいる世界と今いる世界が遠く離れている。ただひたすら全てがばらばらで、散り散りに引き裂かれている気分だった。無力感は湖に垂らした絵の具のようにじわじわと端々から水に溶け次第にどす黒く広がっていく。” “私は何故常に理性を失い続けているのだろう。どうして三十四年間、理性を喪失したまま生きてきたのだろう。私の人生は足を踏み外し続けることで無理やり転がり続けてきたようなものだった。” “基本的に鬱は早起きや掃除や武道や水行をすれば治ると思っている旦那と、早起きや定期的な掃除、武道や水行をするような人は鬱にはならないし鬱な人はそんなことできないし、そんなことをするくらいなら死ぬと思っているのだと主張する私は、一生分かり合えないだろう。それでも重なり合った部分はあって、その部分のかけがえのなさを思うたび、私はこの人と一生離れられないような気がする。この人とは離婚するほかなさそうだ。そういう判断を下したことも何度かあったけれど、彼のかき鳴らす雑音に揉まれている内、意外なほどその雑音に私の憂鬱や死にたみが紛れていることを自覚した。永遠に分かり合えない人と一番近いところで生きることこそが、きっと私にとっての修行なのだ。” “ぼんやりと幼少期の頃を思い出しながら、合点がいった。どうしてか分からないけれど、私はもともと生きづらかった。生きづらさのリハビリをしてくれたのは、母親や家庭ではなく、恋愛であり、小説だった。” “長女と笑い合って「かわいいなあ」と目を細める私は本当に愉快で幸せを感じていたけれど、この文章を書いている今の私は胃が空洞になったような物悲しさを体の中心に感じ涙を浮かべている。普通に日常を生きる自分と書く自分の乖離に身を委ねることは、それによって生き長らえているようでもあり、首を絞められているようでもある。”

kikuchi@_______ki_____2025年8月23日買った読み終わったフランスで子どもたちと暮らすなか揺れ動く心境などが淡々と書かれている。自身の依存症のことなど暗くなるような気持ちも隠さず綴られていて自分の欲も悩みごとももっと正直に言ってもいいかなと思わせてくれるエッセイだった。 ひとつひとつのエッセイが短編小説のようでとても良かった。文体が鮮烈で好きです。

a8ka@a8ka2025年5月23日読み終わった「きっと私も、無自覚にあらゆる人を傷つけてきた。差別や悪意以前に、存在するだけで、誰かを愛したり、誰かを生理的に嫌悪したり、誰かに対して個人的な感情を抱くだけで、常に何かに傷つき、何かを傷つけて生きている。生きているだけで、何かに何かの感情を持っただけで、何かに傷つき、何かを傷つけてしまうその世界自体が、もはや私には許容し難い。 この砂漠のように灼かれた大地を裸足で飛び跳ねながら生き続けることに、人は何故堪えられるのだろう。爛れた足を癒す誰かの慈悲や愛情でさえもまた、誰かを傷つけるかもしれないというのに。」 思っていることの言語化が真っ直ぐに鬱々としていて読んでいて「自分が思っていたことはコレだ」となる箇所がいくつもあった。誰も傷つけたくない、苦しい、寂しい。大人になってもずっと寂しい。
澪@mi0_book2025年5月7日読み終わった金原ひとみのエッセイを初めて読んだ。 砂漠の、乾いた風が目に染みる感覚が、蜃気楼で霞む曖昧な感覚が、読んでいる間に付き纏うようだった。金原ひとみが見ている世界はこんななのか、と思いながら読んで、もっと彼女の小説を読みたいと思った。




Rika@ri_books_2025年5月6日買った大学時代の友人と梅田で書店巡り。 友人は最近本を読めてないらしいけど、書棚を回りながら私的おすすめの本を教えたり、ふと見かけた本から話が膨らんだりして楽しかった。 「スマホをだらだら見る時間を減らしたい」って言ってて共感しかなかった。笑 この本は紀伊國屋梅田の隣の古書通り?で購入。初めての作家さんを読むときはエッセイから入るタイプです〜




M@mmaaaiiii2025年3月27日読み終わったこんな感想でいいのか分からないけど、カッコつけない正直さは人の心を打つしなんだかホッとするものがあった… (もちろん作品だから100%心の内を吐露しているわけではないに決まっているけど、だとしても。)
よあけ@mogumogu2025年3月6日かつて読んだ本当に好き。。!本棚の最高本コーナーに置いている。 金原さんにはもっともっとエッセイ本を出していただきたい。 作家のエッセイを読んでから小説も読むと、もっとその小説家のことを感じられる、という手法?は私の好きなやり方。




































































































