
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年2月18日

アフリカを学ぶ人のために
松田素二
読んでる
まだ読んでる
奴隷貿易や植民地化が始まる以前、アフリカ各地で国家があいついで成立し、その多くは十五世紀までにかなりの勢力圏を実現していた。しかし、王国の成立は無国家社会から国家へと一方向的に向かったのではなく、無国家社会へと戻ったものも多かったはずだ。(p.102)
たぶんこのあたりはピエール・クラストルとか読むとその仕組みなんかが書かれてるんだと思う。読んでいないままマッピングされているものばかりになる。本屋病。







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19世紀後半に欧米諸国による奴隷貿易は終わりを迎えたが、それは結局「おれたち優等民族が劣等民族であるアフリカのやつらを文明開化させてやるのだ」という意図でもっておこなわれる植民地経営へと名目が変わっただけであり、そのことがむしろ植民地主義的精神を覆い隠し、解決の方向から逸れていったということ。探検家リヴィングストンの発言がほんとうにキモい。

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単に面白かったというより、『やし酒飲み』を読んで、実は「小説」というもの自体が近代西欧に成立したものにすぎないということに気づいた、という驚きを語っているのだ。(p.139)
というようにチュツオーラ『やし酒飲み』(岩波文庫)について触れられている箇所があり、俄然興味がわく。