
さーちゃん
@cong_mei
2025年10月14日
本屋さんのダイアナ
柚木麻子
読み終わった
ダイアナが、育ちのいい彩子に憧れる気持ちもわかる。彩子に、ダイアナがキラキラと輝いて見えるのもわかる。ないものねだりと言ってしまえばそれまでなんだけれど、本人たちにとっては切実な憧れ。
だからこそ、けんか別れしてしまったことがつらい。全然違う道を行くことになってしまったけれど、心の奥底で痛みを抱えながら、それでも相手との思い出を大切にしまって過ごしている。二人がもがいている様子がとても愛おしい。
小説ならではの、こんなに上手くいくかな?ってところもあるけれど、読み終わったあとはとても明るい気持ちになった。
「ダイアナはどこまでも明るい一本道が自分の中にも伸びていくのがわかった。」という一文が好き。


