安穏 "ミトンとふびん" 1900年1月1日
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安穏
@annon
1900年1月1日
ミトンとふびん
吉本ばなな
読み終わった
初めての吉本ばななさん作品、しっとりじっとりした読み心地。『ミトンとふびん』、父親と食事をする場面がつらかった。母の死と、自らの結婚と、父親にしてほしかったこと。『カロンテ』、淡々とした不貞の描写が潔いというか気味が悪いというか、私に染みついている常識に馴染まない。異郷のからりとした性への価値観、こういうものもあるのだなあと遠くから眺める感覚。『情け嶋』最後の一段落がとても好き。‘なんとかなる。悲観でも楽観でもない。目盛りはいつもなるべく真ん中に。なるべく光と水にさらされて。情けは決して捨てず。’
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