
雫
@sukinamono
2025年10月15日
読み終わった
品出遊さん改め、ダ・ヴィンチ恐山もわたしと同じようにちょっと意地っ張りでそんな単純に人生楽しめてたまるか、と思っている人なのではないかと思う。読み進めていたら実際『私もどちらかといえば「生きづらい」側の人間なのだろうと思う。」とあった。
会いたい人とか憧れの人と握手しても「手だなぁ」と思う、というくだりに大笑いしてしまう。
これは尊敬の感情が乏しいかららしいけれど、それにしても…!
かと思えば「NBA 入り方」というとんでもなく無垢な検索をしていたりしていて、あれ、この人めっちゃくちゃ人生楽しんでるんじゃないか?と思い直したりもする。
この本を読む前はYouTubeの動画で観る恐山しか知らず、周りにいる人のキャラクターが濃いのもあって「割と常識人寄りの人だな(^^)」とか思っていたことを恥じました。全然しっかり様子がおかしい人でした。
旅行するにも飲み会に参加するにも何かやらかさないと気が済まないドジっ子といった感じだ。恐山の生き様をみていると、こういう人もいるんだから、わたしみたいな奴がいてももちろんいいでしょう、という気持ちになる。
恐山が子供の頃好きだったものを思い出す章が好きだ。まず、麦茶が好きだったらしい。いいじゃんいいじゃん、かわいいじゃんと読み進めていたのだけれど、その好き度が桁違いで訳が分からなくて2回ぐらい読んだ。
「え、どんぶり…?え?2回?え、麦茶…?」となりました。気になる方はぜひぜひ読んでみてください。こんな調子のエピソードが山ほどあります。
恐山は自分の思ったことを言葉で表すのは難しいよなぁという感覚に真正面から向き合っている人だ。だから恐山の言葉は気になるし、理解したいと思わせてくれる。そして恐山が紹介する本は恐ろしく面白そうで必ず読みたくなる。





