
より
@honeypie
2025年10月15日
罪と罰 下
ドストエフスキー,
工藤精一郎
まだ読んでる
ラスコーリニコフ、最初から自分の弱い部分、人間だっていう部分を受け入れてたらよかったのかな
ソーニャは自分の苦しみ、家族の苦しみを受け入れてそれを含めての自分としてたし、信仰もあったからなんか余計悪かった
ロージャは自分は特別と思ってたけど、蓋を開けたら全然凡人だった
辛い境地の中でもソーニャは身を粉にして家族に献身して信仰も忘れなかった
ロージャはそうじゃなかった
ロージャ自身もそのことには気付いてて、そもそもババアを殺すか否かで悩んでる時点で自分は選ばれたものじゃないんだということもわかってた
なのに殺しちゃった だから余計苦しんでさ…
途中とても揺れて「自分は正しい行いをしている」と自分に言い聞かせながら、「こんなの正しくなんかなくて自分は凡人だ」と受容する瞬間もあって
ペトローヴィチとの対決のシーンは推理小説さながらとレビューに書いてあったけどここも凄まじかった
ロシア正教の話しながら無神論の話したり、最悪ペドフェリアの話もするし、金があればなんでもしていいのか?みたいな話もするし、モラハラ最悪男の話もするし、コミューンの話もするし、共産主義の話もするし、もうさあ〜〜〜〜すごいテーマすぎる
リンバス第2章ロージャ主人公の話のタイトルが「愛することのできない」なんだけど、途中ドゥーニャから言及があったように「ロージャが愛することのできないなんだな」と思い込んでたけど、このお話ほとんどの人が人を愛することができてなくて凄まじい、本当に人や家族を愛しているのはソーニャだけ