
Michika
@0610shun
2025年10月16日

他人屋のゆうれい
王谷晶
読み終わった
借りてきた
「ババヤガの夜」で話題になっていた王谷昌さん。
初めて読んでみたけど一気読みだった。
孤独や心の傷になりそうな体験を
安易に「可哀想なこと」にしないで、
「ありふれたこと」として描いてくれる感じに救われた。
幽霊の正体に迫る内容だったけど、
この世に存在する人間について
『生きているけど生きていない。
死んでいないけど死んでいる。』
と切なく哀しい表現で描かれていたのが印象的。
他の人の"普通"から外れて
生きにくさを感じても
完全な孤独はやっぱり難しくて
どこかで誰かと最小限の関係性は必要。
寂しさを抱えた人たちが集まって
寄り添って生きていく癒しの物語だと感じた。









