無重力くらげ "僕が死んだあの森" 2025年10月16日

僕が死んだあの森
僕が死んだあの森
ピエール・ルメートル,
橘明美
12歳にして殺人犯となった主人公の心理描写が素晴らしかった。逮捕されるのではないかという緊張のあまり、ちょっとしたことでもすぐ事件と結びつけてしまい、どんどん苦しくなっていく様は同情を誘われた。話の展開も目まぐるしく、先が気になって夜更かしして読んでしまった。しかし、殺された6歳の少年の浮かばれなさが心に残った。何も非がない、完全な被害者なのに。 少し気になったのは、この小説の女性の描写で、この小説に出てくる若い女性は、その多くがセックスが好きで(好きそうで)セクシーな女性だったこと。主人公の初恋の相手はセクシーで性に奔放。殺された6歳の子の姉も魅力的な体型で、ニットを着ているのだが、なんとブラジャーをしていても乳首の位置がわかる(そんなことある?)。主人公の成長後の恋人は賢い女性だが毎晩抱き合うくらい情熱的。こんな具合で、正直うんざりした。話は面白かっただけに、私にとってはこれらが大きなノイズになってしまって、楽しみきれない部分はあった。
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