noripiii "まともな家の子供はいない" 2025年10月16日

まともな家の子供はいない
「その子はまだ、あなたほど自分の心の隙をもてあましてはいないんだ、誰かを抱きしめるだとか誰かに抱きしめられるだとか、それだけで何かが変わると信じられるほど、その子の心に穴は空いていないんだ。」(275頁) 凄い文章だ、誰かに抱きしめられてなにかが変わると思うのは、たしかに愛を渇望してる人だけだ。いや、愛を渇望しているというより、あると思っていたものがもともとなかったことに気づいたときの喪失感か。でもそんな状況でも、誰かにその状況を変えて欲しいという他力本願ではあるんだよなあ。
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